第一回(10月3日)に引き続き、12月5日に第二回の“三和地区の振興に係る意見交換会”を開催しました。
今回は、新聞の折り込み広告で告知した“教会群を世界遺産へ”という課題でイエズス会のアギラール神父様をお迎えし議論をする予定でしたが、ご高齢のために体調不良で参加できず、この議題については議論できませんでした。このため、主として第一回で話題となった三和地区の課題についての議論を深めることとなりました。
以下にその際に議論された課題や意見等を紹介します。
なお、本意見交換会の第三回を来年2月6日(土)10時より三和公民館の会議室で開催する予定にしています。三和地区の振興に関心がある方の参加をお願いいたします。
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県道野母崎宿線為石工区の改良においては、年崎側のカーブ箇所は山側をカットするよう実施設計を変更してもらいたい。
当該要望については必ず実現するように。
※ この件は、当該箇所に住む住民のかたの意向を聴取できないまま道路改良が計画されたが、住民のかたの事情により計画を変更するよう県に求めていた。県は変更できないとしているが、無理な要求ではなく、県との調整を求められているものである。
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合併後運行されているコミュニティバスは殆ど利用されていない。赤字補填が大きくもったいない。先ずは時刻表を全世帯に配布し、それでも利用者が少ない場合は、例えば乗り合いタクシーなど公共交通のあり方を見直すべきではないか。
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イノシシ・シカ・カラス等の有害鳥獣駆除対策をもっと強力に推進して欲しい。被害が大きい。
●このことに関し、
県猟友会の会員が減少して、個体数を減らすことが間に合わないことから、三和で猟友会のメンバーとなる人を募集して三和猟友組合的なものをつくり、併せて、シシ肉販売の製造販売所を設置する事業が起こせないか、県市と積極的に協議したいとの申出あり(比良)。
また、布巻地区は平山方面まで県による造林が行われ伐期を迎えているが、そのままになっており、シカが民家近くまで山を降りてくる。このため、森林を一定程度伐採して山と住宅地との緩衝地帯をつくって欲しいとの要望あり。
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高齢化が進む中で買物の問題と併せて、ゴミ運搬車が入らない地区やゴミステーションまで遠い住家のゴミ出しが問題となっている。全市的な問題であるが対策を講じる必要がある。
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サントピアのスーパーが閉店した後、市は家賃を下げたが、もっと下げないと入居者がいない。
●このことに関し
近隣のスーパーが入居を検討したが、設備投資等に1000万円以上かかるとのことで断念したとの報告あり(比良)。
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川原大池の付加価値づくりとして、ゆうゆう牧場の馬を活用して乗馬コースをつくってはどうか。また、あじさいや桜を植栽して市内の名所のひとつにしてはどうか。
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国道499号に街路樹や休憩スポットをつくって欲しい。
また、為石漁港の離岸提工事を急ぐよう市に申入れて欲しい。
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先般、国道499号の土井首地区で水道管が破裂し、大変な交通渋滞が発生した。迂回路がないため国道で事故が起きるとたちまち市民生活に大きな支障が生じる。早く幹線道路の複線化を図っていただきたい。
●このことに関し
江川交差点から新戸町のインターにつなぐ外環状線の着工が決まった。来年度、平面測量や用地測量を実施し、その後設計に入る。8年後を目途に完成させたい。
また、毛井首から磯道を通り、国道499号にタッチする海岸道路を県市で建設中であるが、これを前倒しして早期に完成させるようにしたい。
さらに、県道野母崎宿線について、現在茂木・宮摺間のトンネル工事を行っているが、新たに宮摺・大崎間の事業化と南小中学校・千々間の工事を行うことができるようになったので、これらについてもスピードを上げさせたいとの報告あり(比良)。
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地域創生のための財源として10分の10を補助する新型交付金の創設や、地域での生活支援のための各種国庫補助や制度ができているので、これらを積極的に活用して住民有志の力を借りながら地域の暮らしを支える仕掛けや、地域の活力を高めるための仕掛けができないか、議論を掘り下げていきたい。