
長崎市内大浜町の大浦川の上流部が、大雨により浸食され、立ち木や岩石が下流まで流され、併せて河床もえぐられているという状況にあるため、地元の自治会長の依頼を受け、今般、県の砂防課や長崎振興局の建設部の職員を連れて現地調査を行いました。
この大浦川は、以前大雨時に氾濫し周辺域の家屋が床下浸水した経緯があります。
このため、県が上流に砂防ダムを設置するとともに砂防区域内の河川の擁壁の改良事業も実施しましたが、擁壁改良が一部にとどまっているため、その後の大雨などによって侵食が激しくなっています。
このままでは災害の危険性が高いので早急な工事が望まれます。
問題は、その施行管理までの工事用の搬入道路がないことです。

施行する県が隣家の裏に工事用の道路をつくり、その後市がその用地を買収し市道とすることであれば、地元も望むことであり、うまくいくのですが、市が市道とすることに難色を示しています。
もうひとつは、川原にゴムタイヤを敷くなどして重機を通すことですが、川の近隣住家への振動の問題があって反対される方がいるため、そう簡単にはいきません。
前捉条件が整えば県として、事業実施が必要だとの認識でいるだけに、なんとか智恵を出し、また、近隣住民の理解をいただいて実現をはかりたいと思っています。