第１８回の長崎元気塾を開催しました。

　今回の第一部の講師は、元県庁職員で現在“劇団しっぽくパラダイス”を主宰している脚本家の松原一成氏です。
　同氏とは、私も県庁職員時代面識があり、長崎「旅」博覧会のときは同協会の企画調整課長だった私が、同氏が作詞した“みんな長崎を愛してる”という曲を旅博のキャンペーンソングとして活用させてもらいました。

　松原氏は、このことからも分かるとおり音楽や演劇の面で優れた才能を持つばかりか、根っからの長崎じげもんで彼の創作活動の原点には、全て長崎の町や長崎の人たちの生きざまと、長崎の固有の歴史・文化があります。

　県庁職員としてのかたわら、自身の才能を活かしたこうした活動を通じて数々の賞を得るなどされたこともあり、途中で県庁を辞めて文芸の創作活動に専念することになりました。その彼が、自分の生き方や長崎に対する思いを熱く語ってくれました。

　「これまで何度も各地の祭りに呼ばれたが、その多くの企画が広告代理店に丸投げして作られているため何ら地元の特色がない。これではだめだ。地元の人たちが顔を出す地元のイベントとして企画しなければと思ってその道に入った。
　そしていろんな取り組みを成功させていく中で、今度はそのノウハウを誰かに伝えたい。人材を育成したいという思いにかられてきた。そこで５年間そういう役割を果たしてきた。
　そういう中で舞台の楽しさをいろいろと知ったが、残念ながらその企画ができる人材を育てるまでには至らなかった。
　そのため自分の主宰する劇団をつくった。
　東京の作詞家は、長崎を知らなくても長崎の歌がつくれるが、だからこそ、そういうご当地ソングではない歌や劇をつくりたいと思ってやってきた。
　自分の歌や芝居の原点は全て長崎にある。」

　このように語ってくれた松原氏は、いたって意気軒昂で今後益々長崎の文化の担い手として頑張ってくれると思います。
　先般、思案橋の正覚寺で“しっぽくパラダイス”の演劇も公開されました。

　第二部の会員のスピーチは、先般結婚したばかりの結婚相談所シンパシーに勤める野田亜希子さんが語ってくれました。

　成婚率Nｏ１のカリスマプロデューサーで、これまで短期間に９３組を成婚させた経歴を持つ亜希子さんです。
　そうした彼女も仕事について多くの悩みを持っていました。
　しかし、“人はいくつになっても他人を幸せにすることはできない。目の前の人を愛してやることと、好きになることは違う。何かをしてあげたいという気持ちにならないとダメだ”という母親の言葉を聞いて以降、相談所に訪れる人に対してこの人が求めていることは何だろう、と相手の身になって考えるようになった。
　そうした気構えが自分の仕事を続ける原動力になっている。

　結婚相談所に来ても結婚したい方向に心が向いていない人は結婚できない。
　そうしたいけど、そうできないというストッパーが心にかかっていてはダメ。
　だから自分が変わらなければ何も変わらない。
　そうした思いをもって相談所に来る人に接している。
　長崎のまちづくりにも、同じ気持ちをもって取り組みたい。

　とても思慮深く一生懸命に生きている野田さんの姿勢に会場の皆さんの心が打たれました。

　次回の元気塾は、年明けの１月３０日（水）午後７時から、県出島交流会館４階で行います。
　皆さんも元気塾に参加し、元気を触発し合いませんか。
　参加申し込みは登録済みメールアドレスから。メールアドレスを未登録の方は”長崎元気塾参加者募集！” から （“内容”の欄に「第１９回元気塾参加希望」を明記ください）。