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たかひら元の活動状況をご報告します。
第16回長崎元気塾  (平成24年8月掲載)
 7月26日、第16回の長崎元気塾を開催しました。参加者は約60人。
佐藤寛氏の講演
 第1部では、今回は会員からの希望があり、九州経済産業局の資源エネルギー環境部エネルギー環境広報室長の佐藤寛氏に「九州の電力需給」についてお話をいただきました。

 九州の今年8月の電力需給の見通しは、需要で1,634万kw/時、供給で1,574万kw/時、このため節電目標が10%以上として示されている。
 いざと言うときは、中西日本から最大200万kw/時の送電が可能ではあるが、九州電力として節電を呼びかける一方、やむを得ない場合は九州のエリアを分けて計画停電を行うことを決めている。

 計画停電は、供給不足になると発電機の周波数不足により連鎖的に発電機が停止し、その結果九州全体が停電するブラックアウトと呼ばれる状態を避けるためにやむを得ない措置である。
 手順として、他社からの電力融通を受けても九州電力の供給予備率が3%を下回る状況になったときに、先ず、需給ひっ迫警報を発令し、その後計画停電の実施内容を公表したのち実施することになる。
 この間約21時間。

 いま玄海原子力発電所や川内原子力発電所が運転を停止するとともに、今後我が国のエネルギー政策をどうするかということで大きな議論が巻き起こっている。

 良し悪しは別として、原子力発電に代わる現実的な方策は火力発電に代替することであるが、その場合約3兆円超(約15兆円の日本の電気代の約2割)の燃料費上昇のリスクが発生するとともに、温室効果ガスの排出量が増大し、京都議定書による日本の国際公約が守れないばかりか気候変化への影響が懸念される。

 そこで、太陽光発電や風力発電、水力発電や地熱発電さらには、バイオマス発電や海洋エネルギー発電等の開発が行われているが、それぞれに技術面、経済面での多くの課題を抱えており、直ちに代替エネルギーとして全面的に担える状況にない。

 政府はいま、今後の原子力発電の総電力に占める割合としてゼロシナリオ、15シナリオ、20〜25シナリオの3つのシナリオを提示し、国民的議論とともに理解を求めようとしており、革新的エネルギー・環境戦略を今年中に策定する予定である。

 以上が、同氏の講話概要ですが、わが国の今後のエネルギー政策のあり方を見極めていくについて大変参考になる話しをいただきました。


 第2部の会員によるスピーチは、NPO法人江戸しぐさの長崎代表である宮崎牧子さんにお願いしました。

 江戸しぐさは江戸時代の町人たちが、商売が互いに繁盛し、暮らしやすいまちにするためにつくられた生活習慣で、思いやる心が形になって表れたとのことですが、人間関係が希薄になり様々な社会問題を抱える今日において、大変参考になる所作と心の持ち方を教えてくれるものです。

 宮崎牧子さんはこれまで、小中学校やその他行政機関が開催する市民向けの講座等で、この江戸しぐさを多くの人に語ってきています。
 さらに2年後の国体や、来年の全国高等学校文化祭の開催等、他県からの多数の来県者が予定されている中で、県民のホスピタリティを高めるために、一層の役割を果たすことが求められています。
 活躍を心から祈念するものです。


 次回の元気塾は9月26日(水)午後7時から出島交流会館で開催予定です。

 あなたも参加されませんか。参加申し込みは登録済みメールアドレスから。メールアドレスを未登録の方は”長崎元気塾参加者募集!” から (“内容”の欄に「第17回元気塾参加希望」を明記ください)。
 参加費は無料です。

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