今年になって初めてですが、通算13回目となる長崎元気塾を開催しました。
今回のメインの講話は、十八銀行顧問・長崎商工会議所副会頭・長崎都市経営戦略推進会議議長と多くの肩書きを持つ里隆光氏です。以下はその概要です。
統計で見ると長崎市の人口は2005年に455,206人だったのが、2010年には443,469人と11,737人が減り、九州各県の県庁所在地の中で増減率は最下位になっている。
また、長崎県の人口は、2010年の142万7,000人が2020年には130万1,000人、2030年には115万3,000人になると推計されている。
さらに長崎県のGDPは全国の都道府県平均の4分の3でしかなく、日本全体が100成長する時、長崎県は75の成長でしかない。加えて経済規模は縮小している。
数字で見るとまさに厳しい状況ばかりだが、しかし、これであきらめたら終わり。こういう時期だからこそ危機意識をもって前に進む。長崎が生き延び、生き残るために経済界も行政も大学も市民団体も、共に総力をあげて長崎を元気にする取り組みを始めなければならない。
そのために、長崎の産業構造や得意分野を考えて、外部から金を稼ぐためにはどうしたらいいか具体的な方策を考え、先ずは経済団体と大学、県・市関係者等に参加してもらい、客船連続建造体制の確立支援や観光関連先の連携強化体制の構築等、9つのワーキングチームを立ち上げ、現状分析と問題提起等の末、都市経営戦略推進会議を発足させた。
そして2011年8月からは経済基盤をつくり上げる第2ステージとして、3年間の目標を立て具体的な実践活動を展開している。
基本的な柱は、
− 「造船のまち長崎の再構築」
− 「国際観光のまち長崎の構築」
− 「アジアの学都長崎の構築」
− 「水産のまち長崎の強化」
である。
今後、具体的な成果をひとつひとつ着実に目に見える形で積み重ね、このプロジェクトを地域一丸となった継続的な活動へと広げていきたいと締めくくっていただきました。
第二部は元気塾の会員で日本紙工印刷株式会社の代表取締役の窪香津子氏に、印刷の仕事の厳しさ楽しさについて、テレビ放映された自社のビデオを交えて熱っぽく語っていただきました。
次回の元気塾は3月28日午後7時から出島交流会館で行います。
入場無料です。
あなたも参加しませんか。