三重地区の振興課題に関する意見交換会の概要

三重地区の振興課題に関する意見交換会の概要

平成24年1月29日      
三重地区市民センター

(意見1)
 三重中学校の生徒の一層の学力向上対策や学校活動の充実を期すため中学校と地域がより連携して育成活動に努める必要があると思うが、仲々思うに任せない。
 どういった方策を講じればいいか。

(比良から)
 壱岐の勝本町に霞翠小学校というのがあるが、そこは学校連絡協議会を組織して保護者をはじめ地域の人たちが学校の教育現場に入り教科のカリキュラムの他に、総合学習の時間等を活用して種々の社会学習の指導をし、また、登下校時には地域の人たちが当番で子どもたちに声をかけている。地域のイベントなどには子どもたちを必ず参加させ、家庭では保護者がどう子どもに接したかを連絡ノートに記し学級の担任に渡している。
 加えて学校評議会では先生たちの人事評価まで行っている。
 まさに学校を介した地域コミュニティの再生ともいえる事例であり学社融合の典型でもある。
 指摘の件は育成協や地域の人たちが、もっと学校の中に入っていくことから始まるのではないかと思う。
 特色ある学校づくりをという観点からのものであれば、市の教育委員会と取組方を協議する。

(意見2)
 畝刈トンネルは照明も暗く歩道も狭い。是非改良してもらいたい。

(関連)
 先頃、長崎振興局からもう一本トンネルを掘り、それぞれ一方通行にして現道の歩道を拡幅するとの説明があった。

(比良から)
 本庁の所管部局に確認し、詳細を連絡する。

(意見3)
 多以良川には農業用水や上水を一定取水するため堰が設けられているが、このために昔見られた魚の遡上が出来なくなってしまっている。
 魚道が作れないか管理者と協議して欲しい。

(比良から)
 外海の神浦川の河川公園の近くにも堰が設けられているが、そこには魚道が作られている。多自然型河川改修工事が進められていることもあり、担当部局に積極的な対応を求めていく。

(意見4)
 イノシシ被害が頻発している。畑が荒らされるだけでなく住家の近くの道路を悠々と歩いており、子どもたちが被害に合わないか心配している。
 ワイヤーメッシュを支給してもらっても設置作業を自分たちでやらなければならないので高齢者には作業がかなわない。
 猟友会の人たちも人数が少なく狩献や箱わなの設置も簡単にはいかない。
 もっと行政で積極的な対策が打てないか。

(比良から)
 どこの地区もイノシシ被害に苦慮している。
 県は国庫補助事業として有害鳥獣駆除対策費12億円を措置している。市も従来動きが鈍かったが特別チームをつくり各地区の相談業務等にあたっている。個人がバラバラに防除対策をやっていても効果がないので実行組合をつくり共同でワイヤーメッシュを張るというやり方で取り組みが進められている。
 自治会長さん等が市に相談され地元農家の人たちを集めて市の相談員を交えて協議をすることが必要だ。
 しかし現在の補助制度では設置者に経済的な負担がかかることや狩献免許をとるにも自己負担が生じるので実際の対策が進まないということもあるので県単補助による制度改善を訴えていきたい。

(意見5)
 自治会への加入世帯が減っている。加入促進の方策が何か講じられないか。

(比良から)
 自治会加入者に具体的なメリットを作らなければ一般的な勧誘だけでは難しいのではないか。市としても加入促進の広報はしているようだが、何か具体策ができないか相談してみる。

(意見6)
 子どもや独居老人の見守り、貨物船や漁船で来る外国人への監視活動等をしっかりやっていく必要があるが、何か手立てがないか。

(比良から)
 見守りについては国の安全・安心基金を活用した補助事業が設けられているので自治会長さんから市を通じて県に相談してみてはどうか。
 推進体制が出来れば県費の助成については働かさせていただく。
 監視活動も、その枠内で取り組んではどうか。

(意見7)
 西海市でストーカーによる殺人事件が起きた。被害者や家族は何度も警察に事前に訴えていたと聞くが結局事件を防ぐことが出来なかった。警察の対応に限界があるのなら市民の命はどうやって守られるのか。

(比良から)
 現行制度が不備であることは否めない。
 現行でできることは警察だけでなく被害者支援センターに何度もかけあうことや弁護士・人権擁護員に相談して警察のより積極的な対応を促すことが大事。

(意見8)
 市への自治会要望がなかなか採択されない。どうにかならないか

(比良から)
 一定の理屈をもって断続的な陳情活動や協議の場をつくることが大切。
 一担当者だけでなく課全体として要望内容を把握させることも必要。
 なかなからちがあかない時は是非相談いただきたい。

以上



たかひら元政務調査事務所
〒851-0402 長崎市晴海台町2-9 TEL/FAX 095-892-1825
Copyright © 2006-2012 TAKAHIRA HAJIME OFFICE All rights reserved.