お知らせが遅くなりましたが第12回長崎元気塾を昨年11月30日に開催しました。
今回の講師は、長崎かんぼこ王国の広報大臣を務めている杉永かまぼこ代表取締役社長の杉永清悟氏と、
長崎県の雇用政策の責任者である田平浩二産業労働部政策監です。
長崎かんぼこ王国は、長崎の「かんぼこ」のことをもっと知ってもらいたい。好きな人にもあらためて味わってもらいたい。おいしい「かんぼこ」を作って更に長崎を盛り上げて元気づけたい。そんな熱い思いで結成されました。
長崎の蒲鉾製造業者やかんぼこを美味しく提供してくれる飲食店、さらには行政その他各種団体が手をつなぎ、かんぼこの消費拡大やPRに取組みつつ、かんぼこを通じた長崎の地元経済の活性化をも目指しています。
全国でかまぼこ店が一番多いのは長崎市。70社で年間生産額約60億。
かまぼこ店が共同出資したすり身工場を持っているのも長崎だけ。
30社で長崎かまぼこ水産加工業協同組合も設置しています。
また、地元での練り製品消費は手堅い需要に支えられて長崎の食文化として根付いています。杉永かまぼこの材料魚種は100種類で全国に比肩するものはありません。
これだけ実績のあるかまぼこですが悩みもあります。
それは、長崎市での練り製品製造許可所有者は85社ですが、いずれも零細小規模で売り込みが上手でないだけでなく単独で県外へ販売できる社が少ないことです。
美味しい物はたくさんあるが認知度不足で観光消費にもリンクしないといった現状です。
そこで杉永社長曰く。
蒲鉾組合を事務局に、長崎経済研究所、十八銀行、長崎大学、長崎商工会議所、長崎市、蒲鉾組合青年部をネットワークしたチームカンボコを立ち上げ長崎かんぼこを活用した新商品の開発に取組んだ。その戦略商品の第1弾が長崎おでん。
アゴだしスープで柚子ごしょうをきかせ、ランタンフェスティバルの会場で売り出しを開始し、東京のスーパーマーケットのトレードショーにも出店。
飲食店への長崎おでんのメニュー提案、流通業者との共同での製品開発、合同即売会の実施なども予定している。
また、リンガーハットが長崎おでんを扱うようになった。
今後、現在60億の売り上げを120億に伸ばしたい。
韓国への売り込みもやっていきたい、等々。
何とも頼もしい話です。
長崎かんぼこ王国の皆さんの思いは、長崎を元気に。そのために雇用の場を広げるということです。
彼らの取り組みに拍手を送ります。
第2部の田平政策監には長崎の雇用の現状と雇用促進についての取り組み概要を講話してもらいました。
長崎の有効求人倍率の推移、職種によるミスマッチの現状、大学・高校卒業生の内定率の推移、高卒者の県内内定率、失業率等、細かく説明していただきました。
ウーンとうなることしきりです。
長崎の現状について塾生は改めて認識させられました。
次回の元気塾は1月26日(木)19:00〜21:00 長崎市民会館2F視聴覚室で開催します。
新年にあたり、「長崎は かくありたい」というテーマで長崎都市経営戦略推進会議議長で十八銀行顧問の里隆光氏に講話をお願いしています。ふるってご参加下さい。
参加をお考えの方は
お知らせ “第13回元気塾(1月26日)を開催します”をご覧ください。