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エスパスリ−ブルクラブという地域活性化グル−プがあります。
各回テ−マを設けて全員による意見発表後、全員による討議を通じて発表者の自分磨きに役立てることと、会員相互の連携による起業の実践を目指して、2ヵ月に1回会合が持たれています。
福岡・長崎・大阪でそれぞれ活動が行われていますが、半年に1回全体会議が行われます。
今回は会員同士のデイベ−トを活発に行おうという委員長の発案から、「日本の軍備をどう考えるか」というテ−マで福岡で開催されました。
「不沈空母 日本の立ち位置」と題して発表が行われた後、日本の軍備について「武装増強派」「現状維持派」「平和非武装・国連軍派」の3グル−プに分かれての討論です。
長崎の会員は非武装中立派の立場に立って主張することとの委員長からの事前の指示のもと、私がグル−プリ−ダ−を努めました。
平和非武装・国連軍の主張の論拠としたのは、
@ 国の防衛を軍事力に頼ることは究極的には世界No1の軍事力を求めることになるが、それは現実的に不可能。
武装増強によっても世界の軍事大国との差は歴然。
またそうした取り組みが逆に世界平和への脅威を招く。
A NPTやCTBTの確立にはハ−ドルが高いものの、それに向けた取り組みが世界の潮流であり、この国際社会の動きにも呼応する。
B 平和非武装・国連軍の主張は一見無防備のような錯覚を与えるが、実は最大の軍事力である
C 現状維持派はこれまでの経緯からして装備の拡充と現有火力の増強につながり、結果的に武装増強の主張と変わらない。
D 防衛費の増大は、わが国の発展と国民生活の安定のための財政運営を崩壊させる。
等です。
これに対して武装増強派と現状維持派からは、
@ 緊迫する国際情勢(特に中国の覇権主義)の中で自国の安全確保について無防備になってしまう。
A 一定水準の防衛力を持つことが逆に戦争の抑止力になる。
B 国連軍が機能しないときは一方的な敗戦となる。
C アメリカ軍の日本駐留をどう考えるのか。
等の質問や反対意見がなされました。
これに対する再反論もさらになされましたが、ここではそのいちいちを記すのが目的ではありません。
ひとつのテ−マについて、賛成・反対・別途意見のデイベイトが大変盛り上がりました。
発表者は自分の本来の考えが何であれ、与えられた役割において論拠を組み立てて説得力を持って主張していく。
その鍛錬です。
議会では、いつも理事者との論戦を重ねていますが、こうして普通の人たちと改めてデイベイトをすると、自分の主張がそれ自体本当に理解してもらえているのか、分かり易く伝わっているのか、評価を得られるように練られているのか、そうしたことを検証するのに大変役立ちました。
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