┃小中高を通じた外国語教育強化推進事業 (平成25年3月掲載) |
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県議会文教厚生委員会での議論
―小中高を通じた外国語教育強化推進事業―
小中高を通じた外国語教育の充実を図り、国際社会で活躍する資質と能力を身につけた郷土の未来を切り拓く人材を育成することを目的として、新たに外国語教育強化推進事業費約4000万円が予算計上されました。
併せて、外国語コミュニケーション能力の向上や、語学を活かした職業への意識向上を図るなど、本県独自の国際人材育成を推進するため2880万円も計上されました。
具体的には、小中連携による英語教育の充実、中学生を対象にした英単語・表現集ソフトの開発、外国語教育のモデル校とするための国際化高等学校の開設準備、ホテル等での英語漬け研修、海外でのビジネス現場の体験、観光施設等での外国人観光客への接客業務の体験等が予定されています。
この生きたカンバセーション(会話)能力やヒアリング能力を身につけるための外国語教育の拡充については、これまで私が文教厚生委員会で執拗に主張してきましたが、こうしたことも受けて今回県教委において思い切った措置が講じられたものです。
私としては、「古典のシェークスピアの解説や文法に習熟しても生きた英語を身につけることにはならない」、「実践で役立つ英会話能力や英語そのもので問題を考える力を身につけることが、結局は大学の英語入試にも役立つ」という主張を繰り返してきました。
また、長崎県が近年初めて県政運営の基本方針としてとりまとめた長崎県長期総合計画においても、英会話戦略10ヵ年戦略として、高校卒業時に一般的な英会話が一定程度できることを目標として掲げていました。
こうしたことに目を向けて、県教委として初めて生きた語学教育の実践に踏み込んだわけであり、私としてはこれまでの取り組みの成果のひとつだと自負しています。
今回の取り組みを契機に、生きた語学教育の裾野がさらに広がり、本県から国際的に活躍できる人材が幅広く育っていくことを大いに期待する次第です。
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