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たかひら元の県政リポートをご報告します。

新たな県立図書館の整備について (平成25年3月掲載)
 既に新聞等で報道されたとおり、新たな県立図書館については大村市と長崎市に機能分散する形で整備されることになりました。

 県教委は、未だ正式なものではなく、近々開催予定の教育委員会で決定後、現在開会中の2月定例月議会文教厚生委員会で報告するとしていますが、複数の関係者からの情報として上記内容に間違いありません。

 県立図書館の再整備については、これまで大村市と長崎市においていわゆる誘致合戦が繰り広げられるとともに議会でも度々取り上げられ、それぞれの出身の議員からは特に強く自分の選出の市に立地するよう申し入れがなされてきました。

 大村市は、県本土の中央部に位置するため県内市町への県立図書館蔵書の貸し出し機能の優位性や、市立図書館との併設による事業費の低廉化を主張してきました。一方、長崎市は、現在立地している図書館の建て替えであることから、市外への移転は考えられないといったことや、大学や公的機関が集中していることにより、県立図書館の役割が最も発揮されることなどを主張してきました。

 そもそもこの問題は、金子前知事の時代に再整備が検討されはじめ、検討委員会が設置されましたが、その委員会メンバーが金子前知事の意向により、大村を擁す人たちが多く選ばれ、大村優位に展開したことに対し、長崎市の行政・議会や文芸関係の有識者等が巻き返しを図らなければと動いてきた経緯があります。

 もとより私は長崎市選出の県議会議員ですから、長崎市への立地こそが二次図書館としての県立図書館の機能を最も果たし得ることや、長崎の海外交流の歴史や、それによって育まれた長崎の文化並びに原爆関係資料の豊富さという県立図書館の特殊性等を訴え、長崎市内に立地すべきことを強く主張してきました。

 しかし、漏れ聞くところやはり大村で決定しそうだということで、本会議の一般質問でこの問題を取り上げ、

 第一に、県立図書館として市町立図書館で所蔵している一般図書類は極力制限し、調査研究等に資する専門図書の収蔵を主とし、一般図書の貸し出しは長崎市立図書館に他の市町への配本を含め担ってもらうという役割分担を行うべきこと、

 第二に、郷土資料や専門図書の収蔵に特化することで新たな県立図書館をスリム化し、建て替えの場所は現在地の諏訪の森内(立山)とし、そのことにより事業費の軽減を図ること、

を提言し、県教委にこれまでの再考を求めてきました。

 それから一年、県教委は長崎市とも協議を繰り返す中で先程の決定に至りました。大村市には一般図書や一定の専門図書を収蔵し、一般貸し出しや市町への配本等を行う図書館を建設し、長崎市には郷土資料を中心に専門図書を収蔵するいわば文書館(もんじょかん)を整備しようというものです。

 私としては、率直に言ってどうしても決着が難しいときは、長崎市には今回、県教委が示しているような案で妥協せざるを得ないという思いもありましたので、やむなしともしないのであります。しかしながら、大村と長崎との蔵書数の割合や、長崎の果たす役割についての対応並びに利便性の確保等にどれだけ配慮がなされるかということによっては、県教委に強く物申さなければならないと考えています。

 おって、文教委員会での議論の内容をお知らせいたします。
 皆さまのご意見をお聞かせ下さい。

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