┃西海市女性殺害事件を契機とした徹底的な再発防止策を求める決議 (平成24年3月掲載)
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昨年12月、西海市における2女性殺人事件は、ストーカーの異常な行動で痛ましい結果となり、県民に大きな衝撃を与えました。
この事件は、ストーカー被害にあっていた三女の西海市の父親が、三女の居住地である千葉県まで出向き、習志野警察署に相談していたにもかかわらず、被害者の母親と祖母が長崎県西海市でストーカーに殺害されるというもので、改めて県民を震撼させました。
この事件に関して、長崎、千葉、三重の3県警による合同検証結果が3月5日に示されましたが、
@ 千葉県警が被疑者の身柄を確保しながら、監禁容疑などで逮捕しなかったこと、
A 脅迫メールの内容を確認しなかったこと、
B 被害届をすぐに受理しなかったこと、
C 三重県警が、被疑者が三重県の実家で父親を殴り失踪したことを長崎県警に連絡しなかったこと
などの対応のまずさで尊い命が奪われたのは残念でなりません。
3県警は、捜査の不手際や各県警との連携不足を率直に認め、遺族に陳謝しましたが、救われたはずの命が救われなかったと訴えた遺族の気持ちを思うといたたまれません。
今後は、このような痛ましい事件が2度と発生しないよう県警として再発防止策を打ち出していますが、ストーカー事案やDV法などの暴力事案に対し、殺人事件にも及ぶという危機意識の向上を図ると共に、県民の信頼を取り戻すため、県警としての徹底的な再発防止策を求めるため、県議会としてこのことに関する決議を行いました。
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