長崎県議会の議会基本条例の制定に向けた取り組みを加速させています。

基本条例は議会や議員の役割や責務並びに今後あるべき姿を展望したうえで目指すべき取り組み等を明らかにし、これを県民に約束として明文化しようとするものです。

1人会派を除く全会派からワーキングチームの代表を出してもらい、先進例をたたき台にしながら、長崎県としての独自性や先駆性を盛り込む議論を重ねながら、そして、その素案を県議会・県政改革特別委員会で審査するという方法で作業を進めています。

この基本条例は既に全国でも多くの自治体が制定しており、また、長崎県議会として現状でも取組んでいることが多く、かつ、議員の姿勢や責務として当然あるべきことをわざわざ条例とする意義は薄いとして批判する議員や、条例を制定しても現在の長崎県議会議員の一般的なあり方からみて空文化するといって批判する議員もいますが、私は議会や議員に対し、とかく巷間批判されることや疑問として受け止められていることに対し、議会・議員として果たすべき役割や位置づけを明確にし、これを各議員が自らの立ち方として自分に課すとともに県民に明らかにすることは、県民に評価基準を示すとともに、議員の活動をより活性化させる動機づけになるという意味において積極的に条例化をめざす考えです。

加えて議会・議員のありかたとして、いま、県議会・県政改革特別委員会において諸改革を具体的に提案し、一定整理ができたものはこの４月１日から実施に移そうとしていることからも、そうした全国でも先駆的といえるこれまでにない規定を盛り込むことは条例化の更なる意義を持つと思っています。

総則、議会及び議員の役割と活動、県民と議会との関係、知事等と議会との関係、議会の機能強化、議会改革の推進、議員の倫理等の項目で構成します。
来週ぐらいには長崎県議会のホームページで素案を紹介し、県民のパブリックコメントを求めたいと考えていますので積極的なご意見をお寄せいただきますようお願いいたします。