県庁舎整備等特別委員会では、県が示した県庁舎の整備構想について、県内8ヶ所で県民の意見を聞く会を開催しています。
しかし県民の皆さんの最大の関心事は建設の要否と併せて、つくるとした場合の場所即ち、県内のどの市町に立地するかということがですが、その場所については長崎市内の魚市跡地ということが事実上決定されていることから、整備構想そのものについての意見はそれ程多くないというのが実体です。
そうした県庁舎整備等特別委員会の県民の声を聞く会での出来事。
先ずは第1回目の大村市での開催時ですが、参加者の多くからは「県庁舎が大村に来ないのなら(立地しないのなら)別途検討が進められている県立図書館を持って来い(誘致せよ)」といった意見が多数述べられました。
一般参加者だけでなく松本大村市長からも強く求められました。
また、第4回目の五島市での開催時では「県庁舎は五島には関係ない。富江高校の跡地に看護学校をつくるべきだ」という意見が多数寄せられました。
さらには壱岐市や対馬市での開催時には「県庁舎をつくる金があるなら、離島振興にもっと力を入れるべきだ」との意見が多く、県庁舎の問題よりは壱岐や対馬の振興課題について議論する時間が長くかかりました。
このように同じ県庁舎をテ−マとする議論でも各地区ではかなりの温度差があり、また優先度の認識について違いがあります。
つまり同じ県内でも地域毎に県政に求める内容が違う。
それぞれに背負って立つ立地条件が違うだけに当然といえば当然ですが改めて生の声を聞かされました。
それだけに県庁舎整備については他の政策課題の取り組み状況や財政状況、さらには社会経済状況をよくよく考えて、より多くの県民の理解を得られるような対応をしなければなりません。
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