5月25日、県議会文教委員会で壱岐市の霞翠(かすい)小学校、壱岐市民病院、一支国歴史文化博物館、長崎県埋蔵文化財センタ−等を視察研修しました。
壱岐市立霞翠小学校は、学校・家庭・地域が連携し「学校技術会議」を設置し、地域の各種団体とPTAの参加のもと、学社融合や特色ある学校づくりを進め、まさに、教育を通じた地域のコミュニティの再生の実践とも言える理想的な取り組みを行っています。
子どもたちの育成に関する共有目標の達成に向けて、学校、家庭実践部、地域実践部の年間活動計画を策定し、教科ボランティア、クラブボランティア、バソコンボランティア等の学校支援ボランティア活動をはじめ、子どもたちの体験活動や伝統文化に関する学習の場の設定、3世代の心温まる交流活動、保護者や地域住民への広報活動を積極的に展開しています。
また、学校も基礎学力プログラム、基礎体力・耐性プログラム、読書・音読プログラムなど独自のプログラムを作成・実践しています。
さらに学校支援会議の中に評価委員会を設置し、各実践グル−プの活動の評価や教員の評価、子どもの変容に関する評価等を行い次年度計画に反映させるとともに、ポランティアコ−ディネ−タ−を置き支援会議の円滑な運営を確保しています。
小さな学校ですが、PTCAはかくあるべしとのモデルを教えてもらったように思いました。
壱岐市民病院は、平成17年5月にオ−プンし、一般病床・120床、精神病床・70床、内科・外科・小児科等14診療科、常勤医13人、看護士73人の総合病院です。
一般病床は120床中115床、精神病床は70床中40床が稼動し、1日平均患者数は375人ですが、医師不足による、診療科目の減少や特殊診療科目の増加等により毎年三億円程度の赤字経営を続けています。
このため、壱岐市民病院改革委員会の答申に基づき経営改善に取り組んでいますが、就学支援資金制度の拡充等による医師確保対策の拡充や県病院企業団への参入等による抜本的な改善策が求められています。
壱岐市立一支国博物館は、壱岐の歴史文化を伝える総合拠点として本年4月にオ−プンしました。
佐賀県の吉野ヶ里遺跡と並ぶ弥生時代の代表的な遺跡である原の辻遺跡からの出土品や壱岐の歴史資料の展示の他、映像シアタ−や交流ホ−ル、展望所等を兼ね備えています。
長崎県の埋蔵文化センタ−は、この博物館内に併設され、原の辻遺跡等からの出土品の保管や精密分析、公開展示等がなされています。
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委員会視察 |
埋蔵文化センターでの資料保管作業 |
埋蔵文化センターでの資料保管作業2 |