第3回の県庁舎整備特別委員会が開催され、基本構想のうち基本方針のひとつである「県民に優しく、県民が親しみを感じる庁舎」として備えることを想定している内容並びに現庁舎の跡地活用検討懇話会から提言されたその基本的な考え方について、質疑を行いました。
このうち、当該基本方針の内容について、展望所や広いエントランスホ−ル、保育施設を設置することが想定されていることから、県庁舎が本来有すべき機能や内容からみて総花的に取り込みすぎではないか、保育施設については職員の福利厚生の一環として把えるのか、通常の保育所として考えるのか、その違いによって内容が全く異なることから慎重な検討を要することなどが指摘されました。
また、跡地活用の基本理念において「現庁舎の敷地を県庁舎という行政機関が占有し続けることは、この場所の本来持つ価値や大いなる可能性を将来にわたり閉ざしてしまう。」とされていることに対して歴史認識が違う、県庁の果たしてきた役割を過少評価し、移転ありきの発想ではないかといった指摘や、また基本的な方向として「集い、交流」「歴史性への配慮」といったことが大きく強調されていることから、観光施設に特化した方向に向いているが、本当に本県の観光振興に有用なものになり得るのかといった疑問も出されました。
なお、跡地活用の検討素材として、現本庁舎が立つ敷地部ばかりが特化していることから、県警本部や新別館等の敷地も含めて検討すること、さらに、施設整備にあたっての財政見通しを十分検討すること等の要望も提出されました。
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