愛知県の本庁舎では、昭和13年3月完成で鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上6階地下1階延べ20,314uです。
老朽化したものの県のシンボル的な建物として基礎免震動工法により耐震化を図ることで、修復工事が行われ現在も立派に活用されています。
基礎下に免震装置を設置するとともに躯体補強工事を行い、高圧受電設備も新設しました。
工事費は、約69億4,900万円です。工期は4年間、積層ゴムアイソレーター等の免震装置は150基設置。
一方栃木県では、昭和13年に建設した庁舎が老朽化、狭隘化したことで、平成19年に新庁舎と議会棟を建設するとともに、旧本庁舎の一部を移転復元しています。またこれに先立ち県警本部庁舎の新築も行っています。総事業費約670億円。
議会議事堂は、地上6階地下1階、延べ床面積12,2oou。
県庁舎は、地上15階地下2階の本館と地上5階地下2階の東館で延べ床面積は65,650uです。本館にはヘリポートや展望ロビー、展望レストラン、県民プラザ、危機管理センターなども設置されています。財源として、県庁舎建設 基金270億円の他は地方債を充て、毎年多額の元利償還金を支払っています。
先に改革21会派で視察調査した鹿児島県庁と似たような建築物で、まさに税金の殿堂、県民の血税と借金による壮大な城という印象です。
知事の交替の都度、計画の規模縮小が図られたとのことですが、根本から検討し直すことが必要だったのではないかと思います。
少なくとも長崎県では、こうした職員や知事のための殿堂をつくることは県民の理解と評価を得ることはできないと感じました。