長崎市内の道路整備について

 

(1)   長崎外環状線の柳田までの延伸

 

 ・ 長崎港長期構想委員会では長崎市街地から香焼地区を結ぶ物流ネットワーク構想が検討され、三菱重工業長崎造船所では大型客船が受注されるなど今後益々長崎市内南部の交通インフラの整備が求められているが、国道499号のみではとても需要に応えきれない。

 

 ・ このため新戸町から柳田までの外環状線の整備は長崎の産業振興と地域振興のために  不可欠となっているが、この早期着手に向けて都市計画街路、一般道路、有料道路等、道路整備のための総合的な財源捻出方法を含めた整備手法について早急に検討に着手することを求めたい。

 

この私の提言に対して、土木部長は計画的に検討していくことを答弁しました。

 

(2)   国道202号福田バイパスについて

 

 ・ 地元では福田バイパス期成会が10数年前に結成され陳情がなされていたが、事業費の捻出が難しいためかこれまで全く取り上げられなかった。

 

 ・ このバイパスの必要性については県も一定認識しているはずであるが、地元の要望案が大浜から小江までトンネルによるバイパス案となっていることであり、近年のトンネル整備の事業費の例からみて長大トンネルの建設は財源的に非常に厳しい。

 

 ・ そこで現実的に実現可能性の高いいくつかの案を検討するため、来年度、道路建設予算の調査費の枠内でルート選定を調査検討し、その後都市計画決定に向けての作業を行っていただきたい。

 

この提案に対して、土木部長は調査検討する旨答弁しました。

 

(3)   主要地方道神浦港長浦線について

 

 ・ 神浦地区では市町村合併に伴い、長崎市が新たに路線認定し改良事業に着手している。しかし、その予定区間の先が同様に幅員が狭く未改良となっている。このため市の事業と合わせて県も改良事業に取組むべきである。

 

 ・ また琴海地区では合併時19ヶ所の待避所整備が要望され、県も実施する旨回答しているが、これまで実際に完成したのは3ヶ所、来年度中の完成予定が3ヶ所で、残り13ヶ所は事業化の目途が立っていない。

 

 ・ 合併時の市町村建設計画は合併から10年間の整備計画として位置づけられていることから、県としてもっとスピードを上げるべきではないか。

 

この主張に対し、土木部長は用地取得等難しい問題があると当初消極的でしたが、再度の追求に対し、これまで以上に推進するとの答弁を行いました。

 

(4)   長崎バイパス有料道路の現状改善に向けた取り組みについて

 

 ・ 長崎バイパスは事業費470億円で建設され、昭和42年11月の供用開始以来現在まで料金徴収が行われ、全国の高速道路料金徴収路線に位置づけられる中で今後38年間継続して料金を支払い続けなければならない。

 

 ・ しかし、平成22年度の交通量調査では1日約3万4千台の通過があり、年間約27億円の料金収入があると試算されることから、既に建設費の償還は終えていると断言できる。

 

 ・ そうであれば、高速ネットワークの中に位置づけられているという理由のみをもって県民にこれからも長期間料金を払い続けろというのは県民にとって酷な話である。

 

・ そこでネクスコに対し支払い期間を短縮するとか、県に道路を移管し必要な条件について話し合うとかそうしたアクションを起こすべきである。

 

こうした提案に対し、土木部長は最終的にネクスコと話し合うことを約束しました。