県内のあちこちを回ると、各地区で地元住民による地域活性化や、地域のコミュニティの醸成などに関する手づくりの頑張りを目にします。
行政からの補助金や支援を当てにせず、経費も自分たちで支弁し、実施内容も主体的に決定し労力も提供して、ひとつの目的に皆が一丸となって取り組む姿勢がとても誇らしく映ります。
こうした中で最近目にしたのが、外海地区での「神浦鯉・来いまつり」、琴海地区の「あっと!さ@琴海まつり」、そして香焼地区の「チューリップまつり」です。
「神浦鯉・来いまつり」は、神浦の自治会や青少年の育成協等の皆さんが中心となって、神浦川の河川公園に鯉のぼりを立て、うなぎや魚のつかみどり、バーベキュー等、豊かな自然環境を活かして子どものお祝いとともに、神浦ファンをつくるための取り組みを毎年の恒例行事として実施し、多くの家族連れで賑わっています。
「あっと!さ@琴海まつり」は、豊かな自然の恵みを活かして、自然と人間の生活の調和を基調とする新しいライフスタイルを体感するような仕掛けをもったイベントです。
グリーンツーリズム(農山漁村地域において、自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動)の典型のような内容で、琴海地区の振興の柱のひとつともなりうるような取り組みです。
香焼地区の「チューリップまつり」は、地元で実行委員会をつくり、自分たちでチューリップの球根を植え、開花時に地元の産品等の販売も兼ねたイベントを実施しています。
多くの種類のチューリップが所狭しと咲き誇る菜園が大きく広がる光景はまさに圧巻です。
各地区の手づくりの頑張りに心からエールを送るものですが、本当の意味での活力ある地域社会と呼ぶにふさわしい状態というのは、こういったことだと思います。