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対馬新病院建設に係る県病院企業団の対応のまずさ (平成25年2月掲載)

 県病院企業団によって、対馬地区で現在のいづはら病院と中対馬病院を統合し、新たないづはら病院を建設するために、昨年12月建設工事の入札を行いました。しかしながら、建物本体工事について予定価格より8億から13億も開きがある(上回った)応札額のために不落となりました。

 何故これほど大きな開きが生じたのか。通常はあり得ないことですが、設計積算内容等を検証してみると、入札執行者である病院企業団は、事業費が予算を大きく上回ってしまった、つまり積算による予定価格では額が少なく不落になることが解っていながら敢えて入札を行ったと言わざるを得ないような内容です。

 企業団の職員は、労務賃金が近々上昇したということだけを言い訳のように主張しますが、原因はそれだけではありません。
 先ずは、躯体構造としてPC圧着工法による免震構造としたこと、鉄骨造による耐震構造で十分であるにもかかわらず、わざわざ工事費が大変嵩む工法にこだわりました。基礎工事の工法についても高止まりする内容です。病院内のソニアックの面積についても広すぎるものがある。内装や外装についても金がなければ一定水準を見直すべきであるのにその対策もない。

 こうした高止まりすることを敢えて取り入れる一方で、事業費が拡大したことを隠すように今回の本体工事から別途工事として、別の事業として実施する予定であることも発覚しました。
 一部手術室の整備や患者輸送用のエレベーターの設置、緊急車輌の搬入道路等々です。
 加えて対馬という離島で工事を行うために必要な人件費・物件費等のいわゆる離島経費を全く計上しないという、いわばデタラメな内容でした。

 こうした不都合に対して、病院企業団はどういう対応をとったかというと、こうした誤った設計や積算の仕方を反省し改めることなく、工期や開院時期が遅れるということを錦の御旗として12億5000万円もの予算の増額を求め、病院企業団議会を通しました。

 病院企業団議会の開催に先立って、県議会文教厚生委員会を2度実施し、私は企業団の取り組み方がいかにも安直であり、その結果、県民や対馬市民に新たな負担をかけ、かつ健全な病院事業経営を損ねることになることを問い、設計や積算の一定見直しや見積り仕様の見直し等を厳しく追求しましたが、企業団は方針を変えることなく言わば見切り発車をしました。

 私の主張により1億円程の事業費の削減がなされましたが、県民軽視の病院企業団の姿勢を私は断じて許さないし、これを変えられなかったことが自分として残念でなりません。

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