障害のある子どもたちの教育施設として、県によって特別支援学校が設置されています。
私の自宅の前にも鶴南特別支援学校があり、毎日スクールバスで子どもたちが通っていますが、県内各地域全般に学校を設置することが困難なため、学校の分教室という形で普通学校の教室等を活用しながら、小中等部、高等部等が配置されています。

しかし、この小中等部や高等部の設置がそこに就学する子どもたちの人数や近い将来の需要予測に基いて対応されているため、県内各地区全般に地理的にバランスよく配置されているという状況にありません。

地区によっては小中等部はあっても高等部がない、また、そもそも小中等部もないといった状況です。
このため保護者や関係者の皆さんは、長い時間をかけて子どもを遠隔地の特別支援学校まで送り迎えを余儀なくされたり、あるいは子どもを寄宿舎に預けるといったことに甘んじています。

このため各地区毎に特別支援学校の分教室を求める声が高まり、現在、西彼地区や雲仙地区、対馬地区において、保護者の皆さんが署名活動をしながら設置を力強く求めています。

県教委としても特別支援教育の充実を図るための基本計画をつくり、支援のためのいろいろな仕組みづくりに腐心をしていますが、厳しい財政状況を勘案してか分教室の設置拡大には積極的な実施が進まないままでいました

こうしたことから、いま文教厚生委員会でこの問題を大きく取り上げ、各地区の子どもたちや保護者の皆さんの要望に沿う形での分教室の設置を理事者側に求めています。
私も先頭に立ってその取り組みを推進しています。

これこそつくる側、執行する側の理屈ではなく、サービスを必要とする側、県民の側からみた取り組みでなければなりません。