長崎市内の元気な女性の勉強会“パワ−モ−ニング”というのがあり、“政治とは何か”というテ−マでの講話を依頼されました。
普段何げなく使っている言葉でも改めてその意味や意義を問われると暫らく考えてしまうことがありますが、“政治”についても同様ではないかと思います。
政治学はまぎれもない学問としてあり、その定義も奥深いものがあると思いますが、私なりの勝手な解釈で言うなら、それは、“価値選択の作業であり、公共の意志決定の作業”だと思います。
つまり多数の政策課題の中からの優先順位付けであり、また、公共の意志として、だれに何をどれくらいサ−ビスをするのか、あるいは、社会として何をどうするのか決めごとを創り出すことだと思います。
そして、どういった国家体制の下で行うのか、どういった手続きをもってなされるのかによって政治の様相やあり方が違ってきます。
君主政治、独裁政治、民主政治、衆愚政治等々です。
そうした政治を行うのは紛れもなく人、即ち、政治家と呼ばれる人たちですから、その政治家は価値選択、意思決定を行うにふさわしい資質、識見を持った人物でなければなりません。政党政治である国政と違って、地方自治体の場合はなおさらです。
それではそういう人をどのようにして見極めるのか。私なりの基準ですが、・・・・・。
第一に、使命感を果たす立ちかたをしているか否か。(専業か副業か)第二に、どういう訴えをする人か(特定の主張のみ、利益誘導型、支援団体に乗っかるだけ、情だけに頼る人はどうか)第三に主張に奥行きがあるか(建設的な考えができるか、課題把握の熟度が高いか、現実の問題解決能力と将来の洞察力があるか等々)
それはともかく、何故私は政治家になったのか。
私の政治家としての経歴の第一歩は旧三和町の町長ですが、その前は県庁の職員で退職する時の肩書きは政策調整局の企画監という立場で、県の政策づくりに直接関与していました。
仕事のやり甲斐はとってもありましたが、重ねるうちに、仕事をすることと成果を創り出すことは違う、今日やった仕事は県民のためにどれだけプラスになったかと自問自答するようになりました。
そして、役所の中だけで仕事をするのではなく、住民の中にあって住民の期待する具体的な成果をひとつひとつ創り出すことが自分の何よりの喜びであり、使命だと思うようになりました。
それと同時に行政の仕事の場は住民の中にあり、また、まちの発展を培っていく原動力は住民の中にこそあるという思い、そのために、真の意味での住民による自治社会、即ち、地域主権による自立的に発展するこの国の新しい形をつくっていきたいという思いが強くなって、その結果、政治の道に飛び込んだと思います。
まだまだやらなければならないことが山積しています。
私自身“政治とは何か”常に反芻しながらもっと努力していく決意です。
PS“私が目指したい政治”“県政浮揚のために政治は何をなすべきか”
私のホ−ムペ−ジの動画をご覧いただければ幸いです。