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新年明けましておめでとうございます。
夢と希望を持って前に進むために先人は暦に年の区切りをつけてくれました。その英知に感謝しつつ折角の所業を無為にしないよう、今年一年、おおらかに前に向かって歩みを進める努力を精一杯していきたいものだと思います。
諸事多難な社会経済状況ですが、一人ひとりが頑張ることで必ずや明るい展望が開けてくると確信しています。
さあ、二度と訪れない2010年、ともどもに頑張っていきましょう。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年に引き続き、今年も大型選挙が行なわれます。
先ずは2月4日告示の県知事選挙、そして7月の参議院議員選挙。
県知事選挙への私の立ち方は、近いうちに記者発表したいと思いますが、現在のところ6人が既に立候補を表明し、近年にない混戦模様の選挙になりそうです。
また参院選では、民主党と自民党の候補者同士での真っ向勝負となると思います。
それぞれの候補者は県政や国政の推進について自身の政策の優越性を訴え、支援組織や後援会等をフル動員して有権者の投票を勝ち得ようとするでしょう。
その際、有権者は何をもって投票の価値基準とするか。
組織や政党からの指示・協力依頼、地縁・血縁、利害関係やしがらみ、友人・知人からのお願い、等々人間社会の構図が投票行動にも反映されるということも否めない事実だと思いますが、そうした誘因があっても、近年の有権者は、一人ひとり客観的な人物評価を加えたうえで賢明な選択をするということが今日既にわが国においては定着していると思います。
有権者は情報をしっかり把握し、どの候補者が優れているか冷静に分析し王道としての判断をする。
問題はその冷静な判断におけるメルクマールを何に求めるかと言うことです。
候補者の政策を検証することが第一義的に行なわれなければならないのはもとよりですが、肝心なことは、その主張する政策の拠って立つところを見極めなければならないと思います。
私は、国政も基本的にそうですが、県政や市政においてはなおさら、当選したらあれもやるこれもやる自分に任せて欲しいという主張は、今日において時代錯誤であるように思えてなりません。
もとより強力なリーダーシップは大切ですが、これまでの自治体運営の枠組みにとどまる限り、同じことの繰り返しで、命題を解決できず、将来への道筋を切り拓いていくことは出来ないと思います。
今日の自治体を取り巻く社会経済的な状況、そして行財政の状況において将来を託せる政治家は有権者・市民に当事者意識を持ってもらえる存在であるか、と言うことだと思います。
市民を引っ張っていくだけでなく、市民一人ひとりに自分ができることは少しでも自らやっていこうと考えさせるような政治家、内発的な動機付けができるリーダーです。
そうしたリーダーに必要なのが、多様な価値観や政治的立場を緩やかに束ね、一つの方向に導いていく品格です。品格には世界観と誠実さ、言い換えれば、遠くを見る目と他者への繊細さが不可欠です。
長崎県の政策課題は山積していますが、これを少しずつ解決していくためには、従来の手法や制度、枠組みにとどまる限りは何一つ解決しないと言っても過言ではありません。
自立ある地域社会、活力ある地域社会と呼ぶにふさわしい状況を創り出すためには、ひとり行政が公共サービスを推進するという従来からの自治体運営の仕組みを根っこから改革し、県民・市民の総合力をもって県政を運営する仕組みを構築しなければなりません。
そのためには県民・市民が公共サービスの受け手となるだけでなく自ら可能な公共サービスの提供者・立案者となる、いわば自治の担い手として参画する真の意味での自治社会の構築に向けて進んでいかなければなりません。
少子・高齢社会が進展し、我々はこれまで体験したことがない経済社会が目前に迫った状況においてはなおさらです。
自立する地域社会。そしてそのために必要な品格ある政治家。
これこそが、選択のキーワードであり、私自らもこうした政治家たらんと一層努力していきたいと思います。
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