大学等発ベンチャー創出事業に係る調査特別委員会(百条委員会)の設置を回避しようとした立石暁前副知事が長崎県信用保証協会の会長職に就任していることについて
- 大学等発ベンチャー企業「バイオラボ社」の経営破綻問題を審査している県議会調査特別委員会(百条委員会)をめぐり、立石暁前副知事が久木野憲司社長に面談した際の内容を記したメモについて、県議会議会運営委員会は、立石・久木野両氏を参考人として呼び、メモの内容の真偽などを尋ねました。
百条委を設置させまいとして政治的活動をしたのではないかとの指摘に対して立石前副知事は否定したものの、久木野氏との面談の際、政治的な状況をある程度話しておいた方がいいと感じ、県議会の状況についても触れた記憶があると述べ、一方の久木野社長は面談終了後の当日メモを記して整理したものであり記載してある内容については事実と間違いないと述べました。
そのメモの内容は7月2日付の長崎新聞で報じられていますので、これをお借りし、そのまま掲載します。
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長崎新聞=7月2日付 |
- このメモは議会運営委員会での二人の陳述のやりとりから信憑性が非常に高い、つまり、事実に相違ないと私は考えるわけでありますが。そうすると立石前副知事の発言は、県民の代表である県議会議員と議会制民主主義に対する重大かつ看過できない誣告であり、地方自治法や地方公務員法に抵触するような行動・発言に他ならず、副知事という立場にあるものとして公平性・公正性と法の遵守を求めている服務規律にも反していると言わざるを得ないと思います。
- その立石前副知事は県が資本金の25%を出資し、県と大変密接な関係にあり公共性・公益性が極めて高く、かつ役員職について県がイニシアチブをもった長崎県信用保証協会の会長職に現在就任していることについて問題視する気運が議会内において高まりつつあります。
立石前副知事は任期を1年残して本年3月突然辞任し、辞任後、知事の任命によって、長崎県信用保証協会の理事に就任し、理事の互選によって会長職についております。
前会長も県のOBが就任していましたが立石氏の天下りによって玉突きで辞任をしました。
この人事には知事が任命権者として強く関与していることは間違いありません。
また、立石氏の前述の発言は副知事という公職にある者としては妥当性を欠くと言わざるを得ませんし、本人をよく知る私としては誠に残念でなりません。
議会としてこの問題の取り扱い方について一定の結論を整理するにはまだこれからではありますが、仮に、会長職の辞任要求が議論されるときは私として賛成せざるを得ないと思います。